大切なもの
結局私たちはベンチに座りみんなでなぜか恋バナをすることになった。


「みんなに質問ですっ!初恋はいつだった?」

げっ・・・。華やめてよ・・・。なきたくなるよ・。


「私は・・・小3頃かなぁ。華は?」

「うちもそんな感じだよぉ。香奈は?」

「・・・。えっっと・・・よっ幼稚園の時っ」

「へぇ。早いねぇ。浅井と伊藤と山口は??」

「俺は・・・、小5・。」

浅井って小5なんだぁ。初恋。もしかして今も好きなのかなぁ・・?

「俺は幼稚園の時だな。」

「えっと俺は・・小6。」

「えっ山口小6なの?遅くない??」

「すみませんねっ!どうせ遅いですよっ」

『あははは♪』

でもみさきが言ったとうりかも。山口君初恋遅くない??私でさえ幼稚園の時なのに。


「はいはいっみさきから質問。その初恋相手誰だった?もう時効だから言っても良いでしょ。」


無理無理!時効だけど言えないよ!本人いるのに・・。私の初恋相手は啓斗だった。ずっと一緒に居たし、啓斗幼稚園の頃でも優しかったから・・。

チラッ。私は一瞬啓斗の方を見た。すると啓斗の方も私の方を見ていてほんの一瞬目があった。でもすぐ目線を外した。

「みさき・・。言わなきゃダメなの・・?」

「うん!良いじゃん幼稚園の頃の話でしょ?山口なんて小6の時のを話すんだから。」

「うん・・」


「よしっとりあえずウチからね。私は田中だったなぁ・・。華は?」

「義晃だったぁ。香奈は?」


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