大切なもの
『やっほ~』

『やっほ~!』


私は今山の頂上で山びこをしています。やっぱ山っていったら山びこだよね!それに大声だしたらスッキリするし・・・。


「香奈!ここにいたの?」


華が私の所までやってきた。

あれ??浅井と話してたんじゃ・・。そう思って周りを見渡すと浅井は男子と一緒に鬼ごっこをしていた。

だから私の所に来たんだ・・。納得したけどなんか複雑。それに私今ちゃんと華と話せるかな?でも啓斗と話したし、大丈夫だよね。


「うん。華はどこにいたの?」


何してたかは知ってたけど一応聞いてみた。


「浅井と話してたぁ。やっぱ格好いいよ浅井。私本当に好きかも。」

「そうかな・・・?わっ私向こう行ってくる・・」

「うん?また後でね。」



私はこれ以上華からの話を聞きたくなくて、華から逃げた。
またちゃんと話せなかった・・。



でも・・私だって浅井が格好いいのずっと前から知ってて。優しいのだって知ってるのに・・・。


私は言えなくて・・・。



もうどうしたら良い?
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