大切なもの
夜・・・

キャンプ最後の夜が来た。明日で最後か・・。昨日の夜、華に浅井が好きって告白されたんだなぁ。時間って遅いようでちゃんと進んでる・・。


夜の10時30分。今日も恋バナかと思いきやみさき以外寝息をたてていた。

ホッ・・安心した。華からまたあんな話を聞かされると思うと、胸が痛むから・・。


「みさきっ。もう寝ちゃうの?」

私は小さな声でみさきに話しかけてみた。

「うん。寝る」

みさきから以外な言葉が出てきた。ウソ・・。寝ちゃうんだ。話聞いてもらいたかったんだけど。疲れてるんだからしょうがないかぁ。

「そっかぁ・・。お休みぃ・・」

「ウソだってば!話聞くよ?」

「みさきっ!変なウソつかないでよぉ・・。」

「ははは。ごめんってば。」


みさきって本当に心強いな・・。華とのことでも相談乗ってくれて。こんな良い友達いて良いのかなぁ?


「とりあえず、外行こっか。ここだと華居るし。」

「えっ!?先生に怒られないの???」

「大丈夫だってほら外寒いから何か羽織って行かないと。」

「みさきって悪?」

「じゃぁもう話聞かない」

「ウソだってばぁ。」


私はみさきに言われたとうりに上着を着て外に出た。
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