大切なもの
夜の10時だけあって外は真っ暗。それにまだ秋なはずなのに周りが山だからかすごく寒い。


「寒いねみさき」

「うん。だから言ったでしょ?で。話は?」

「うん・・・。」


何かみさきに言いたかったんだけど・・。何を言いたいのか分からなくなってしまった。
うん~・・・。


「何を言いたかったのか分からなくなっちゃった・・。」

「はぁ??香奈ってばぁ。しっかりしないとダメでしょ?それに早く決めないと後で後悔するよ?」


みさきの言うとおりだよね。私が早く決めないと、華が浅井に告白しちゃうかもしれないし・・。私が浅井をあきらめればそうなっても後悔しないわけで・・・。

でも浅井のことかなり好きだし・・。



う~~~ん。


頭が・・・。混乱してきた。こんなんじゃダメなのに。私って本当に情けないよ。


「香奈ぁ??大丈夫??」

「え?あぁ大丈夫じゃないよ・・。考えてたら頭混乱するしでさ・・」

「まぁ香奈の頭じゃしょうがないんじゃない?」

「ちょっと今真剣なのに!」

「冗談だけどさぁ。でもこの事は早くても今月中にでも決めた方が良いよ?」

え・・・。私は焦った。今日の日にちは10月23日。そして・・・。

今月は28日で終わり・・・。

こんな短期間で考えられるのかなぁ?いや、できなきゃダメなんだ・・。後悔するのは自分なんだから。


「うん頑張る。」

「そう。頑張って!!私だけじゃないんだから相談する相手。伊藤だっているんだからね?」

「うんっ!ありがとう」



そうだよね。私には二人も相談する相手がいるんだから。焦らなくても良いんだ。本当に心強いよ。



そしてキャンプ2日目は終わった
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