大切なもの
告白
朝―…


今日私はみさきに決断した事を報告しようと思っている。

だってあんなに支えられたんだもん。華に言う前に言わなくちゃ。


今日の私は悩みが無くなったからかな…?いつもより朝早く起きられて、いつもより早く家を出た。


ふ〜…。私って浅井の事諦めたんだよね?
なんか他人事みたいな感じ…。
あっ!!前に啓斗が歩いてるっ。こんなに朝早く出てるんだ。…。

私は啓斗の所まで走って肩に手をおいた。


「啓斗!おはよ」


啓斗はビックリした顔で


「おはよ…。朝からなんか元気だな?」


「そうかな?あのね私決めたんだ。」


先啓斗に話しても良いよね。啓斗にも迷惑かけたもんね。


「何を決めたんだよ?」


「あのね…。私さ、浅井の事諦めるよ…。」


啓斗はしばらく無言だった。しばらくしてたった一言


「そっか…。」


と言って私の頭をなでてくれた。


「うん…。」


それから何も話さず学校へ向かった。
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