大切なもの
なわけないって!!


私ったら彼氏ほしさにおかしくなっちゃったんだね・・。


やっぱ彼氏欲しいなんてもう思わない方が良いね・・。


「なぁ・・香奈?もう学校終わったけど?」


後ろに居た啓斗が背中をツンツンして言った。


「え!?本当?全然気づかなかったよ~。ありがと啓斗。」

「まぁしょうがないじゃん?香奈だし・・。一緒に帰らない?」


え?あぁそっか家の方向同じだから電車も一緒だしね。

由加は確か反対方向だってさっき言ってたから、ちょうどいっか!


「良いよ~。じゃ帰ろう!!」

「香奈荷物まとめとけよ?俺、先昇降口まで行ってるから。」

「分かったぁ。」


私は急いで荷物をまとめた。


あっ・・。


まだ修平居たんだ・・。隣には友達と楽しそうに話してる修平がいた。


あっそんなこと思ってる場合じゃないしっ!!


私はカバンを持って昇降口に向かおうとした。


そしたら―


「あっ香奈帰るんだ?あっ香奈のメルアド教えてくんない?」


修平だった。友達と話してたのに私のこと気づいてたんだ・・


「あっうんちょっと待って・・」


私は急いで携帯をとりだして赤外線で修平に教えた。
< 67 / 102 >

この作品をシェア

pagetop