大切なもの
ははっ・・。


まさか・・香奈一目惚れしたのか?


でもあの時と同じだった。


浅井を見ていたときの目であいつを見ていた。

まだ名前も知らない奴に俺は嫉妬した。


だからかは分からないけど帰り一緒に帰るのを誘ってしまった。


あぁ俺かなり積極になった気がする・・。

それでも何も感じない香奈にイライラする。


でも香奈が良いよって言ってくれたときめっちゃ嬉しかった

そして急に恥ずかしくなってしまった。

だから俺は先に昇降口に行ったんだ。

あの時行かなければ良かった・・・。



―俺は靴を履いて香奈が来るのを待っていた。


でもなんか少し香奈が来るのが遅くて心配した。


まだかよ・・。早く来いよ・・。


「あっ啓斗ゴメンね・・あっ行こう?」


香奈は走って俺に謝った。


その言葉をきいて俺は自然と笑みがこぼれた。


< 70 / 102 >

この作品をシェア

pagetop