大切なもの

朝―


あの後私は必死になって考えた。けどね？答えが見つからなかった・・！！


だって今まで幼なじみだと思ってきたけどいきなり告白されて・・


もし・・私が告白を断ったら・・？

そうなったらもう今までどうりにはいかなくなるよね？

もし私が逆の立場だったら断られたら、少し距離を置くと思う。

啓斗は優しいから断ってもそのままで良ようって言うかもしれないけど・・。


そんなんじゃダメだよね。


もし・・私が告白を承諾したら・・？


そりゃ私は啓斗が好きだよ？でもその好きは今まで幼なじみとしてだから、付き合っても結局啓斗を傷つけるよ。

曖昧な気持ちで付き合ってもお互い苦しいだけ。


そう思うと答えが見つからなかった。



スッキリしないまま私は制服に着替えて朝ご飯を食べた。


今日は弟の響太と二人で食べた。


よっぽど顔が変だったのかいつも朝あんまり話さない響太が私に話しかけてきた。


「姉ちゃん・・もしかして啓斗君にでも告白された？」