大切なもの
ガチャーン!!


私は持っていたお皿を机に落としてしまった。

たまたま食べ終わってたから良かったけど・・。

ってかなんで響太知ってるの?この子昔から勘良かったっけ??


「姉ちゃん今俺が何で分かったのか分からないって思ってるだろ?」

「うっうん・・」


響太はまた私が考えてることを見事的中した。

いやいやなんで分かるの?おかしいってば!


響太は、はぁとでっかいため息をして


「啓斗君見てれば姉ちゃんのことが好きなのぐらい分かるから。俺の方が恋愛経験姉ちゃんよりあるし。」


えぇぇぇ?そんなに見てて分かるほど啓斗私の事見てたのかな・・?

ホントに気づかなかったよ。


それにしても・・響太ウザっ・・。弟のクセに私より恋愛経験あって。


でもそれって私のただの僻みだよね。


「それで?どうするの?返事は」

「ん~。まだ分かんないんだ。考えたんだけどね・・」


本当に分からない。


私にその気が無いから断ってもその後の関係が崩れるのが嫌。


私って自分勝手な女だよね?


啓斗・・


私はあなたの事をどう思ってるの・・?
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