大切なもの
響太は食べ終わった食器をキッチンに持って行くときに私に忠告をしてきた。
「姉ちゃん。早く決めないと・・啓斗君格好いいんだから誰かに取られるよ・・?」
「はっ・・!?」
私が反応したときにはもう行ってきますって言って玄関を開ける音がした。
まったく・・。言うだけ言って逃げちゃうなんて。
でも・・この言葉が胸に突き刺さる
〝啓斗君格好いいんだから誰かに取られるよ・・?〟
そりゃ格好いいなんていうのは私でも分かるよ。あんなに優しいし顔もまぁまぁ格好いい方だと思うし。
だけど・・
中学校の時啓斗はそこまでモテてはいなかった。
告白されたって言うのも聞いたこと無かったし・・。
だからそう言われても実感がわかない。
でもなぜか心に残ったんだ。
―私はすぐに響太が言ったことが分かるようになった。
〝誰かに・・取られるよ?〟
「姉ちゃん。早く決めないと・・啓斗君格好いいんだから誰かに取られるよ・・?」
「はっ・・!?」
私が反応したときにはもう行ってきますって言って玄関を開ける音がした。
まったく・・。言うだけ言って逃げちゃうなんて。
でも・・この言葉が胸に突き刺さる
〝啓斗君格好いいんだから誰かに取られるよ・・?〟
そりゃ格好いいなんていうのは私でも分かるよ。あんなに優しいし顔もまぁまぁ格好いい方だと思うし。
だけど・・
中学校の時啓斗はそこまでモテてはいなかった。
告白されたって言うのも聞いたこと無かったし・・。
だからそう言われても実感がわかない。
でもなぜか心に残ったんだ。
―私はすぐに響太が言ったことが分かるようになった。
〝誰かに・・取られるよ?〟