大切なもの
香奈side


『あっ啓斗君だよ~!格好いいねぇ。あっこっち見たよっ格好いい~!!』


はぁぁ?


あぁうるさいうるさい!!


後ろから聞こえてくる黄色い声。


いちいちそんなに騒がないでよ。私は机に頭を置いて耳を塞いだ。


あの響太が忠告してから1ヶ月。

響太が言ったとうりになった。


まぁ格好いいのは分かるけどなんだろ・・

この気持ち。

なんかこう・・モヤモヤするっていうか・・

あの声を聞くとイライラするっていうか・・

とにかく変な気持ちにこの頃なるの。


「香奈。どうした?具合悪いの?」


修平が私のことを心配してくれていた。


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