大切なもの
「香奈は、啓斗が好きなんだよっ・・!両思い?ふざけんなっ!!香奈は俺のことただの友達にしか思ってないんだよ。香奈は最近、啓斗が人気になってきて嫉妬してんだよ!

ははっ・・笑っちゃうよな?俺は香奈が好きなのに香奈は・・俺に啓斗の事相談してくるんだから。」


「え・・?嫉妬してた?香奈が・・?」


俺たちの周りに強い風が吹く。


俺の事に香奈は嫉妬してた?


香奈は修平が好きなんじゃないの・・?


俺の頭は今の言葉が理解できない。意味が分からない。


「まだ分かんないのかよ?だからお前は香奈と両思いなんだよ!!早く・・香奈のとこ行ってこいよ。」


「・・・。」


俺はまだ良く分かんなくて足が進まない。


「ほらっ!」


修平は立ち止まっている俺の背中を強く押した。その反動で俺は足が動く。


「・・。修平!ありがと・・」

「早く行けよっ・・。」


俺は走って長い階段を一段とばしで降りていく。


香奈は・・俺のことが好き・・?


そう知ったら急いで走っていった。


大好きな香奈のもとへと・・・。

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