黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
「なっ………!!?」
私は目を見開き、固まってしまった。
No.2である〝青龍〟が、この学校を締めてるだって?
そんなの、私知らない。
観月と和志は私の正体知ってるはずなのに、なんで教えてくれなかったの?
先に教えてくれればよかったのに……。
青龍がいるいないかは、今問題じゃない。
その〝行事〟が問題。
嘘でも、別の族に入ってると言っときゃ良かった。
私が入ってる族じゃなく、別の………。
喧嘩で力試しとなると、たぶん私は、一位の奴も倒せると思う。
この学校での一位は、恐らく青龍の現総長だろうから。
ただ、本気をだして総長を倒したら、怪しまれかねない。
だからと言って、喧嘩にわざと負けるなんて、私のプライドが許さないし、
何より相手が可哀想だもの。
だったら、どうすればいい?
私が喧嘩を出来ること、青龍が知ればいいだけ。
……となると?
………うーん、思いつかない。