黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
体育館に移動し、和志から軽い説明を受けた。
青龍の幹部らは観月の持っているクジを、
それ以外の生徒は和志の持っているクジを引く。
部屋割りに学年は関係なく、引いたクジの番号が部屋の番号になるらしい。
咲希斗と一緒に観月の下へ行くと、すでに他の幹部は揃っていた。
「よし、揃ったな。
お前らは七人だから、三人と四人にわける。
あ、お前らはスウィートルームだから、狭く感じるこたぁ、ない」
「ねぇ!
僕、つっくんとなりたいんだけど〜!」
「それは運が良ければなれるさ。
さぁさ、引け引け!!」
順番にクジを引き、みんなで一斉にクジを開いた。
「あ、俺、[2002]だ」
「あ…、僕も[2002]」
「………俺、[2001]」
「僕も[2002]だね。
來希と暁は?」
「航太と同じだぜ、俺は」
「俺は、…[2001]」
えっと?
憐慈と咲希斗と夏芽と來希が[2002]で、
紅蓮と鐘田が[2001]。
じゃあ、私は……、
「俺、[2001]。
紅蓮と鐘田と同じだ…」
「えぇーっ!?
暁ぁ、海翔ぉ…!
交換してよっ!!」
「ずるいなぁ。
月夜くんとあんまり話したことない2人が同じになるなんて」
咲希斗が駄々をこね、夏芽が文句を言う。
けど、それに一切応じない2人。
…意外。
だって、この2人、交換するかと思った。