黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
「よし、2001号室が紅蓮、鐘田、月夜。
2002号室が真亥、夏芽、須藤、藍川だな。
……月夜。
黒蝶の溜まり場の地域に行くことになったが。
…―――大丈夫か?」
「…ん、たぶん」
「無理、しなくていいんだぞ。
何なら、修学旅行中、俺らといても……」
「ヘーキ。
…もう策はたててある。
アイツに練ってもらったから、安心だ」
心配してくれてありがと、観月。
私なら、心配いらないから。
万が一の為を考えての計画があるんだから、ちゃんと。
「…そうか、それなら安心だけど。
でも、何かあったら俺に真っ先に言えよ?」
「わかってる」
観月は一番頼りにしてる。
何かあったら、遠慮なく頼るつもりだよ。
「ちょっと、いいかな?」
「なんだ、夏芽」
「理事長と月夜って、…知り合いなの?」
…―――あ、言ってなかったっけ?
んー、聞かれなかったしなぁ…。
別に、私と観月の関係がバレても困ることはないから、ねぇ。