バトルロワイヤル
(ゾクッ)高橋のその言葉に寒気がした。
オレ達には怒りがあったが倒し方がわからなかった。
(相手2人は防弾ジョッキ…。…どうする…)オレはポケットに手を入れて銃を握っていた。
「亮ちゃん……」
「ん!?」急に真弓が声を掛けてきたのでポケットの中の銃を発砲しかけた。
「私が行くよ……。」
「………!?何言っとんねん!」真弓の服を握った。
「…だって私は防弾ジョッキを着てるし、直接攻撃できる殺戮用スタンガンだってある…」
(グッ…)真弓は足に力を入れて立ち上がった。
「やめろ!!」
(ダダッ…)真弓は走っていってしまった。
「なんだこの女ぁぁあ!!!」高田は銃を構えた。
「こいつに銃はきかない…。」
(ヒュッ…)高橋は拳をひいた。
(バチバチ…)
「死ねぇええ!!」真弓が初めて“死ね”と言った。(ドカッ…)高橋のパンチが真弓の腹に入った。
「ゲホッゲホッ…」
「真弓っ!!」
(…ツーー…)真弓の口から血がたれてきた。
「大丈夫か…?」オレは真弓の血を手で拭いて言った。
「当たり前じゃない…。ここで負けたらおわりよ……。」
(ドクン……)
オレの中で何かが目覚めた……。
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