バトルロワイヤル
「亮ちゃん…?」
「フゥ…フゥ。……勝った。」オレは右手で左手を押さえて言った。
「高田を殺ったくらいで喜ぶのは早いで…」高橋はこっちをにらんでいる。
「くっそ…」オレは銃を構えた。
(カチッカチ…)
「た、弾切れ…!?」
「残念だったたな…」
(カチャ)高橋は銃の引き金をひいた。
(オレは防弾ジョッキを着てないしこの手傷……どうする…)
「もぅお前は終わりだ!」
(ドゥン…)銃声が廊下に響き渡った。
(カキィン)金属を弾く音がした。
「貴様…」
(………えっ?)オレは高橋を見上げた。
「このクソ女がぁあ!!!」
「ま…負けないんだから!!」真弓を見ると銃を両手で構えていた。
銃声は真弓が撃った銃弾だった。その銃弾は高橋の銃に当たってはじいたようだ。
「亮ちゃん、こいつは私が殺る!!」
「殺ってみろや!このクソ女がぁ!!」
「真弓やめろ!!こいつは三国と高田よりもやばいねんぞ!!」
「亮ちゃん……」真弓は泣いている。
(………なんやろ?)
「これで生き残って………結婚しよ…」
「……………!!」オレは涙が出てきた。
「うわぁぁあぁあぁあ!!!」真弓はまた高橋にむかって走って行った。
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