バトルロワイヤル

かけがえのないもの

オレ達が1のE地点で戦っているころ健太、児玉がいる2のB地点（4階の廊下）では……
―4階廊下―
「やっとお出ましか…」児玉が言う視線の先には2人の男がいた。
「…よぉ、久しぶりだな…。」
「中川じゃねぇか…」2人の男は交互に言った。
（カタカタカタ…）
「お、お前は…！！」健太の体と唇が震えている。
「どうした中川！？」児玉は健太の肩をさすって言った。
「…お前は住之江と芦屋！！」健太が言った2人の名前は、住之江正彦（すみのえ　まさひこ）と芦屋璃鬼（あしや　りき）と言う元野球部の2人だった…。
「よかった…。住之江、芦屋、お前達と戦わずに……」
（ダァンｯ…）銃弾が健太の頬をかすった。
「痛っ…」
「お前ナメてんのか？」住之江が健太に銃口を向けて言った。
「…………！？」
「オレ達はお前らを殺しに来たんだ！！」芦屋はカバンからライフルを取り出した。
「だから…死ね…」
（ドキュウン）ライフルの銃弾は散乱した。
（ガンガン…）
「…死ねとか簡単に言ってんじゃねぇぞ…。」健太と児玉は横にあったロッカーで銃弾を防いだ。
「命の重みはかけがえのないものだろぉがぁ！！」