バトルロワイヤル
(ガラガラ…)
「ただいま!!じいちゃん、亮佑連れてきたよ!!」
オレの家と亮佑の家は徒歩5、6分くらいの距離だった。
「おぅおぅ…これが噂の亮佑くんかい…。中へお入り。」奥からじいちゃんが出てきた。
「こんにちは!お邪魔します!」亮佑はぺこりと頭を下げた。
「おやおや礼儀のいい子じゃねぇ。」
そういってじいちゃんは和室に案内した。

和室に着くともぅ碁の準備がしていた。
「オレなんかお菓子もってくるよ」オレは台所にお茶とお菓子をとりに行った。
「亮佑くん…」
「…は、はい?」じいちゃんが急に亮佑に話し掛けたから亮佑は動揺した。
「…これからも仲良くしてやってくれよ…。」
(………!?)
「…はい。」
「じゃあ討とうか…。」
「は、はい!」
(カチッ……カチ…)
「お茶とお菓子持ってきたよ!」オレが中にはいるともぅ対局が始まっていた。
「ありがとう健太。」じいちゃんは優しく笑った。
「今日亮佑くんが家に来たってことは健太が勝ったんだな!」じいちゃんは湯呑みをすすった。
「…今日は負けました。」亮佑はせんべいをかじった。
「健太はわしには勝てんからなぁ…」
「ははっ…」
すごく楽しそうだ。
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