バトルロワイヤル
じいちゃんと亮佑の対局はいよいよ終盤になった。
「…ありません。」亮佑が投了(降参)した。
「お強いですね。」なんで亮佑は負けても悔しくないんだと思った。
「まぁやってる歳が違うからのぉ…」じいちゃんは冷めたお茶をすすった。
「じいちゃんちょっとくらい手加減してやれよ!じいちゃん死ね!!」オレはいつものように言った。
「健太死ねはだめだよ!!」
「…うっ……ぐっ……」じいちゃんはいつものように倒れた。
「おじいさん大丈夫ですか!!?」亮佑は焦った。
「いつものコントだよ!亮佑もぅ外で遊ぼうぜ!!」
「えっでも…」
「…………」じいちゃんは黙って倒れている。
「オレ達がどっか行くとじいちゃんも飽きて起き上がるぜ!」オレは亮佑の腕を引っ張った。
「う、うん…」亮佑とオレはじいちゃんをチラ見して外の公園へ向かった。
現在午後2時50分…
公園につくと時計は3時の針を指した。
(ポッポー、3時だよ!おやつの時間だよ!)公園の時計の鳩がしゃべった。
「もぅ3時か…。オレん家5時までしかだめだらなぁ…。」オレは飛び出る鳩を見て言った。
「そんなことよりおじいちゃん大丈夫!?」
「大丈夫や!!」
< 118 / 358 >

この作品をシェア

pagetop