バトルロワイヤル

「じいちゃん！！」
「…………」返答がない。
（じいちゃん…！！）
オレは走って中に入り、和室に向かった。
「い…いない…？」和室にじいちゃんはいなかった。
「……なんだこれ？」息を切らしながら和室の真ん中に置いていた手紙を拾った。
「帰ってきたら電話してね　090…」中身は父さんの携帯番号だった。
（……！？）
とりあえずオレは父さんに電話を掛けてみた。
「もしもし父さんオレだけど……」
（……あぁ健太か…。実はな―――ツー）頭の中が真っ白になった。
「……えっ！？」ってなった。
（じゃあすぐ大阪中津病院に来てくれよ…。プッ…プー）そこで電話は切れた。
（ガラガラ…）
オレは病院に走りだした。
休む間もなくどれだけ息が切れようともどれだけ涙を流しても走り続けた。
「ハァ…ハァ…。…こ、ここか…。」オレは中津病院に着いた。
中津病院はなかなかに大きい病院だった。

―ナースステーション―
「あの…」オレはナースステーションで病室を聞いた。
「702号室よ！」優しく教えてくれた。
7階は個室の階だ。
「702……ここだ。」
（ガラガラ…）
「じいちゃん！！！」