バトルロワイヤル
(…スー、ハー…スー、ハー)猫田は呼吸をし始めた。
「あんたらも早くつけてください!」猫田はこもった声で言った。
まるでダースベイダーだ。
「わかったよ…。」児玉は酸素ボンベをつけた。続いてオレ達もつけた。
「今から何すんの?」真弓はこもった声で言った。みんなの声はこもっている。
「…今から実験するんスよ。」猫田は言った。
「広瀬!!鉄を持って来い!」猫田は広瀬をよんだ。
「…はい!」広瀬は棚から実験用の鉄球を持ってきた。
「…たしかS2だったかしら…?」広瀬は机の上に置いているたくさんの試験官の中から“S2”という紙を貼られた試験官を持ってきた。中にはすこしばかり水が入っていた。
(キュッ)広瀬は手袋をした。
「あんたらもしといた方がいいッスよ…。」猫田はオレ達に手袋をくれた。
(………?)
「…じゃあいくわよ!」広瀬の顔は真剣だ。
(…ポトッ…)広瀬は鉄球の上に1滴試験官の液を垂らした。
(……ジュウウウゥゥ…)激しい煙が出た。
「…これは…!?」
「………!!!」煙がなくなった時にはすごいことになっていた。
「さ、錆びてる!!」
なんと鉄球は完全に錆びていたのだ。
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