バトルロワイヤル

異常気象

理科部は理科室に帰り、P研は死体を外に運びに出したため、RANルームにはオレと真弓と児玉しかいない。
「…オレ達どうする?」児玉は廊下に出た。オレ達も廊下に出た。
窓からグラウンドを見ると、紙本の死体をグラウンドの焦げた部分に置くP研の姿があった。
「…向坂も紙本もあそこだったら幸せだろう…」児玉は切ない目で言った。
「………。」オレ達はブルーな雰囲気に包まれた。
「……!…亮ちゃんこじゃまあそこ見て!!」突然真弓はグラウンドの真ん中を指差して言った。
「……ん!?」
「どこやねんて!?」オレと児玉は気付かない。
「ほらあそこ!」その時オレと児玉は気付いた。
グラウンドの真ん中で小さく渦巻く竜巻だった。
「…あれヤバくねぇか…?」オレは唾をのんだ。
竜巻に気付いたP研は2手に別れて逃げた。
そして竜巻は砂を巻き上げだんだん大きくなる。
「…だんだんでかくなってる…!!」オレ達は黙って見ることしかできない。
「…うわぁあぁあぁ…!!」下で逃げ回る声が聞こえる。
そしてついに竜巻はオレ達のいる3階くらいまで大きくなった。
そして動き始めた…
「……こっちに…来る!!」
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