バトルロワイヤル
「…今日でP研が半分以上減った…」児玉は呆然とする中、呟いた。

(ミーン、ミーン…)日からびたようなグラウンドには蝉の泣き声がよく響いた…。
(…バタバタバタッ…)オレ達がグラウンドを遠い目で見ていると急に生き残ったP研が中央階段から駆け上がってきた。
生き残ったのは7人ほどだ。
「…うわぁあぁ!みんな死んだぁ!助けてくれぇ!!!」1番最初に大野はすがりついてきた。
「………。」オレと真弓は目を合わせた。
リーダーがいるという組織でリーダーがいなくなるとその部下はどうすることもできなくなる。
「……大丈夫だ…、大野…。オレ達も理科部も仲間だ。安心しろ。」児玉はひざまつく大野の肩に両手を置いて言った。
「……すいません…、…児玉さん…」大野はうつむいて頭を下げた。
他のP研達も頭を下げた。「…とりあえず中に入ろっか…。」
(ガラガラ…)オレ達はRANルームに入った。
「…ザー…こちらRANルーム…」中に入ると児玉はトランシーバーを使って理科部につないだ。
(…ザー…こちら理科部、どうぞ…)理科部が応答した。
「…今…P研の半分以上が竜巻で死んだ…。」
(…本当か?すぐ行く!)
理科部はすぐに来た。
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