バトルロワイヤル
「殺してやる!!」木下の目は猫のように大きく見開いていた。
「死ねェ!!」木下はいきなり切り掛かってきた。
「危ねぇ!」(こいつ目が逝ってやがる……)
「みんな気を付けろ!……サバイバルナイフやぞ!」児玉は言った。
「児玉、早く撃て!」
「いや、まだだ。」児玉は心の中で思った。(こいつらはまだ人をあやめてないからこいつらに殺らせないと………)
「お前が撃ったら早いやんけ!!」
「やめてぇえぇ!!」真弓が泣き叫んだ。
「真弓……!!」
「さっき児玉君はみんながみんな殺すって言ってなかったじゃない!」
(…児玉“君”…)
「それは話し合ってわかるやつだけじゃ!こいつはオレらを殺そうとしてんねんぞ!」
「…………。」オレは真弓の元へ寄った。
「大丈夫か?」こんなに寂しそうな顔は初めて見た。
「ねぇ。……木下くんだよね……なんで人を殺すの!」
「……?それは生き残るためだろうが。…それより自分の身を心配しやがれ……」木下は真弓に切り掛かって行った。
(バンッ)銃声がなった。
「ぐわぁぁあ!!……ってぇぇえ…」木下の左腕が撃たれた。
「真弓、こいつはもぅダメだ………」
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