バトルロワイヤル
私にさわらないで!
「私にさわらんといて!!」
ウチがまだ“私”と使っていた幼稚園のころ、愛は私に手を伸ばしてくれた…。
―8年前―
私には皮膚がんで入院している友達がいる。
その友達とは入院する前までは幼稚園で一緒に遊んでいた。
そして私の初恋の人だった…。
「尚ちゃん大好きぃ!!」私は、友達の近藤尚也(こんどう なおや)のことが好きだった。
「真弓ちゃん恥ずかしいよ!」尚ちゃんはいつも恥ずかしそうな顔をする。
やはり幼稚園児は“くん”や“ちゃん”をつけて名前を呼ぶ。
でもお互い好きだったから園内でもキスや手をつないだり、常に一緒な時間が多かった。
家も近いため、毎日一緒に帰っていた。
(チュー)私と尚ちゃんは毎日必ずキスをする。
「あぁ、いけないんだ、いけないんだ!」近くで見ている園児はいつもそう言う。
「先生、真弓ちゃんと尚也くんがまたチューしてるぅ!」
「こらこら、真弓ちゃん、尚也くん、人前ですぐにチューしちゃダメじゃない!」先生はいつも私たちの前で優しくしかる。
もぅ大分ベテランだろう。「だって真弓ちゃんがしてくるんだもの!」
尚ちゃんは先生が来るといつも私のせいにする。
ウチがまだ“私”と使っていた幼稚園のころ、愛は私に手を伸ばしてくれた…。
―8年前―
私には皮膚がんで入院している友達がいる。
その友達とは入院する前までは幼稚園で一緒に遊んでいた。
そして私の初恋の人だった…。
「尚ちゃん大好きぃ!!」私は、友達の近藤尚也(こんどう なおや)のことが好きだった。
「真弓ちゃん恥ずかしいよ!」尚ちゃんはいつも恥ずかしそうな顔をする。
やはり幼稚園児は“くん”や“ちゃん”をつけて名前を呼ぶ。
でもお互い好きだったから園内でもキスや手をつないだり、常に一緒な時間が多かった。
家も近いため、毎日一緒に帰っていた。
(チュー)私と尚ちゃんは毎日必ずキスをする。
「あぁ、いけないんだ、いけないんだ!」近くで見ている園児はいつもそう言う。
「先生、真弓ちゃんと尚也くんがまたチューしてるぅ!」
「こらこら、真弓ちゃん、尚也くん、人前ですぐにチューしちゃダメじゃない!」先生はいつも私たちの前で優しくしかる。
もぅ大分ベテランだろう。「だって真弓ちゃんがしてくるんだもの!」
尚ちゃんは先生が来るといつも私のせいにする。