バトルロワイヤル
先生が言った“ひふがん”の意味を園児達は親に聞いたようだ。
そしてそこで間違った知識を教えられた。
それは……“感染”…
がんは感染する病気ではないが、体外に現われることでその印象をつけたのだろう…。
その日はつらかった。
1日中私を病気と友達は呼んでくるからだ。
『病気!病気!病気!』園児達は声をそろえて私に叫んだ。
「こら!何言ってるの!?真弓ちゃんは病気じゃないわよ!!」先生が部屋に入ってきた。
泣く私に先生はすぐに近寄ってきてみんなに言った。
「なんであなたたち真弓ちゃんを病気って言うの!?」
「だって真弓ちゃんと尚也くんは一緒にチューしたりするからうつったんだよ!」優ちゃんは言った。
「“ひふがん”は人にうつりません!!」
先生がそう言うとその日は誰も何も言わなくなったが、友達の私を見る目は変わらなかった。
それでも私は尚ちゃんが好きだから毎日庭のスイセンをとって病院に行っていた。
決していじめられてることは言わなかった。
いつも尚ちゃんは「ありがとう!」と言う。
日に日にお見舞いの時間が減ってきた気がする…。
この間は、お花を持ってきただけで終わってしまった。
そしてそこで間違った知識を教えられた。
それは……“感染”…
がんは感染する病気ではないが、体外に現われることでその印象をつけたのだろう…。
その日はつらかった。
1日中私を病気と友達は呼んでくるからだ。
『病気!病気!病気!』園児達は声をそろえて私に叫んだ。
「こら!何言ってるの!?真弓ちゃんは病気じゃないわよ!!」先生が部屋に入ってきた。
泣く私に先生はすぐに近寄ってきてみんなに言った。
「なんであなたたち真弓ちゃんを病気って言うの!?」
「だって真弓ちゃんと尚也くんは一緒にチューしたりするからうつったんだよ!」優ちゃんは言った。
「“ひふがん”は人にうつりません!!」
先生がそう言うとその日は誰も何も言わなくなったが、友達の私を見る目は変わらなかった。
それでも私は尚ちゃんが好きだから毎日庭のスイセンをとって病院に行っていた。
決していじめられてることは言わなかった。
いつも尚ちゃんは「ありがとう!」と言う。
日に日にお見舞いの時間が減ってきた気がする…。
この間は、お花を持ってきただけで終わってしまった。