バトルロワイヤル
それでもいじめはエスカレートするばかり。
いじめが絶頂に達した時私は尚ちゃんを嫌いになった。
そして人間不振になった。
「やめて!痛い!痛い!」ついに暴力を振るう友達はもぅすでに友達と言える存在ではなくなった。
体の傷よりも、心の傷の方が深かった。

そしてその日のお見舞いでやってしまった。
(ガラガラ…)いつものように私は病室に入り、スイセンの花を花瓶に入れ替えた。
「いつもありがとう真弓ちゃん!」毎日聞くお礼は聞き飽きた。
「…最近思ってたけど、その傷どうしたの?」尚ちゃんは私の頬に目をやって言った。
(ブチンッ)その瞬間私は切れた。
「あなたのせいで私はいじめられてるのよ!!好きでこんな傷を増やしてるわけじゃないわよ!!尚ちゃんなんかもう知らない!!!」
私は病室から飛び出て、もうその日からお花を届けることはなくなった。

―次の日―
「やーい!病気!」いつものように病気扱いされ、突き飛ばされた。
「やめて!!もう私と尚ちゃんは何も関係ないのよ!!」
その日からいじめはピタとなくなった。
尚ちゃんが入院してから1ヵ月半たった頃だ。
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