バトルロワイヤル
「くっ……」木下は左腕をおさえてる。
「もぅお前の腕はダメだ!」
「なんで撃ったのよ!!」真弓は叫んだ。
「木下…武器をおいて逃げろ。」児玉は真弓を無視している。
「だれが逃げるって…?利き腕はやられてねぇだろ!」木下は真弓めがけて走ってきた。
「……木下君…。」真弓が目を閉じた時
(ガンッ)金属音のような何か鈍い音がした。
「…その程度じゃあ貫けねぇよ!!」オレはとっさにたらいでガードした。
(たらいが役にたった)内心真弓を守れた安心とたらいが役に立つことの安心でホッとした。
「たらいが役にたった!!」健太が言った。
「真弓ぃ、こいつはもぅ殺すしかねぇんだ。……オレはもぅ手がふさがってるしコイツを殺る術(すべ)はない。真弓のスタンガンで早く……」オレはたらいで防いだ状態で真弓を見つめた。
「い……嫌や…」声に自身がない。
「真弓!!!!!!」校舎中に響き渡るぐらいの大きさでオレは叫んだ。
「…うわぁあぁあ!!」
(ビィビィ………バチバチバチ…)
「ぎゃあぁあぁ!!」木下の腹部にスタンガンが突き刺された。
「いやぁぁあぁあ!」真弓涙が枯れて涙がでなかった。
(ごめん…池野(まゆみ)…)
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