バトルロワイヤル
(ピピピピピピピ…)
児玉の首輪は激しく点滅する。
「紙本さん時と一緒や!!」薬師寺は叫んだ。
「…児玉さん!!」大野か叫んだその時だ…
(ピピピピ…ピ…、……)
首輪は点滅しなくなった。
「…えっ?成功なの?」真弓は半泣きだ。
(…ガチャ…)
児玉は首輪を触ると首輪が外れた。
「………」
「…これはもしかしたら…」
「…あぁ。…成功だ!!」児玉は天井に向けてガッツポーズをした。
『うわぁあぁあ!!』
オレ達は押さえられない興奮とともに喜んだ。
「…お、オレのも外してくれ!!」
「お、オレもだ!」
部員達は口々に言った。

(…ガチャ…ガチャ…)
「おぉー!!」
薬師寺を除く部員達は首輪を外した。
「山川さんと池野さんも。」大野は手招きした。
(ガチャ)
「…ふぅー!」オレ達は首輪を外した。
「薬師寺、お前も外せよ!」オレは言った。
「…オレはいぃ…。」
「なんでやねん!?」
「…さっき自分で紙本さんみたいになりたくないって言ったから…。」
「薬師寺!!」
大野は薬師寺に向かって叫んだ。
「…オレ達、…仲間だろ?」
大野のその言葉に薬師寺は涙を流した。
「…おう!!」
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