バトルロワイヤル
―音楽室―
オレ達は恐る恐る音楽室の戸をあけた。
「この空気無理やって……」
「シー…静かに」
部屋の中は気持ち悪いくらい静かで暗かった。そして静かなのにさっきのピアノの余韻が残っているようだった。
「とりあえず電気つけよか…?」音楽室の電気は入ってすぐ左にある。
「つけたらすぐふせろよ!」
(カチッ)スイッチをおすとたちまち部屋が明るくなった。
「……誰もおらん…」オレはふせながら言った。
「なんやここ…?…!!ピアノのとこで誰か死んでる!」
「きゃ……」叫ぼうとした真弓の口を児玉がおさえた。
「あれは先輩の片岡先輩…」
「誰?」健太が聞いた。
「ケンカは学年で一番か二番やったのに…」
「なんで死んでるんやろ……」オレ達は近くまで行った。
「さっきの音はやっぱりこれやったんや。」
「どゆこと?」
「このグランドピアノを先輩が調べるかなんかしたところ、頭を打ち抜かれて即死でピアノに頭を打ち付けた。」よく見るとこめかみには貫通した後があった。
真弓以外オレ達は死体に慣れてきた。
「はぁはぁ…」
「真弓大丈夫か?」
(ガクン)真弓は膝をガックリした。
(……!!)
「みんな伏せろ!!」
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