バトルロワイヤル
―テラスの上―
「デカイの…、よくオレの殺る姿を見て逃げなかったな…」林道は言った。
「………」児玉は眉をよせた。
「オレが“なんで平気で人を殺せるか?”みたいな顔で見てくるな…。いいだろう。オレの本当のことを教えてやるよ…。」
「……?」
「オレの親父はテロリストだ…」
(!!!!)
児玉の顔は心境を隠せていない。
「オレは幼い頃にアメリカで住んでいた。オレの母親は日本人、父親は中国人のハーフだ。そしてある日親父の目の前で母親は殺された。」
「…それがどうした?」児玉にはこの話が全く関係のないように思えた。
「母親が殺されてから親父は頭がおかしくなって、復讐をしに行った…。犯人だったエドワード・ジャクソンが通っていた教会に…。」
(エドワード・ジャクソン…ボビーの父親…!!)
林道が出した名前はアメリカにいた時の児玉の親友ボビー・ジャクソンの父親、エドワード・ジャクソンだったのだ。
「…エドワード・ジャクソンは裏でいろいろやっていた…。オレの親父の仕事も裏に近い…。そこで“アルファレイン”という新種の麻薬の毒によって母は殺されたのだ…。」
「デカイの…、よくオレの殺る姿を見て逃げなかったな…」林道は言った。
「………」児玉は眉をよせた。
「オレが“なんで平気で人を殺せるか?”みたいな顔で見てくるな…。いいだろう。オレの本当のことを教えてやるよ…。」
「……?」
「オレの親父はテロリストだ…」
(!!!!)
児玉の顔は心境を隠せていない。
「オレは幼い頃にアメリカで住んでいた。オレの母親は日本人、父親は中国人のハーフだ。そしてある日親父の目の前で母親は殺された。」
「…それがどうした?」児玉にはこの話が全く関係のないように思えた。
「母親が殺されてから親父は頭がおかしくなって、復讐をしに行った…。犯人だったエドワード・ジャクソンが通っていた教会に…。」
(エドワード・ジャクソン…ボビーの父親…!!)
林道が出した名前はアメリカにいた時の児玉の親友ボビー・ジャクソンの父親、エドワード・ジャクソンだったのだ。
「…エドワード・ジャクソンは裏でいろいろやっていた…。オレの親父の仕事も裏に近い…。そこで“アルファレイン”という新種の麻薬の毒によって母は殺されたのだ…。」