バトルロワイヤル
「くそっ!!濃度が強すぎたか!?おい、もう放せ!帰るぞ!」エドワードは4人の男に言った。
「お母さぁぁあん!!」
エドワードは帰りぎわにオレを見て言った。
「……すまんかったな…。」エドワードはそう言って出ていった。
「律子!!死ぬなぁ!!」
母はそこで息を引き取った。
オレと親父を置いて。
母は新しい麻薬の実験体に使われただけなのだ。
麻薬中毒を理由に。
エドワードが毎日オレの家に来ていたのは麻薬を持ってきているためだった。
「…殺す!!」親父は冷えた母の体を抱き締め言った。
「エドワード・ジャクソンを絶対殺してやる!!」

その日から親父の頭はどうかしちまった。
そして親父の計画は始まっていた。
「イエスのお生れになった日にあいつを地獄にブチこんでやる!!」親父はその日から火薬を買ってダイナマイトを作り始めた。
そして…

―クリスマス―
AM.5:00
(ガチャ)
親父はリュックサックにリモコン式ダイナマイトを大量につめこんで家を出た。

AM.10:00
(カンカンカン…)
オレは家を横切るサイレンの音で目が覚めた。
冷や汗が頬を伝った。
「……まさか…」
< 218 / 358 >

この作品をシェア

pagetop