バトルロワイヤル

（コオォォ…）
飛行機で日本に向かった。
親友の李にもお別れを言わずに…。
15、6時間も飛行機に乗れば日本についた。
「ARRIVED OSAKA（大阪についた）か…。」
親父とオレは大阪の古アパートに住むことにした。
しかし親父は次の日に雑貨屋で何かを買ってきた。
生コンクリートだ。
「…親父…それ…？」オレは言われるがままタクシーに乗せられた。
着いたのは大阪湾だった。
「親父なんでこんな海に…」
「師連…お別れだ…。」
（…えっ？）
「…頼むから生き延びてくれよ…。」そう言うと親父は買ったばかりの生コンを頭からかぶった。
「何してんだよ親父！？」
「…ありがとう…」
親父は手をのばす間もなく海の中に吸い込まれた。
「お、親父ｨイ！！……何で、何でこんなことになるんだよぉお！！」

その日オレはこの世から“麻薬”を消そうと思った。
だから周りの目がどう思おうともこの世から麻薬を消すために少しずつ集めた。
相手がどんな相手だろうといつか報われる日を信じて…。
そして親父が起こした爆発事件に少しでも詫びるために…

―現在―

「…児玉……すまなかった…。爆発を止められなかったこと…許してくれ…」