バトルロワイヤル
「じゃあ、開けるぞ…」徳光はドアのぶを握った。
(ゴクッ)
オレ達はつばを飲み込み頭を頷いた。
(ギィ…)
徳光はゆっくりと扉を開けた。
(バシンバシン…)
「……!?」中に入ると1人の男がバスケットボールをしていて、それを女の子が見守っていた。
彼らはまだオレ達に気付いていない。
「…おい…どうやって話し掛けるんだよ…?」梶原がひそひそと言った。
「…まぁここはオレに任せとけ…」徳光は1人で前に歩き始めた。
「オイ!!」徳光は2人に向かって叫んだ。
「お前らここで何や…」
「失せろ!!」徳光が言い切る前に男が叫んできた。
「ま、待て、オレ達はお前達を殺しに来たんじゃない!助けに来たんだ!首輪(これ)を見てくれ!」徳光は自分の首輪に指をさした。
「…く…びわが無い…。」男と女の目が丸くなった。
「RANルームでハッキングしたんだ!オレ達は今生き残ってるやつらの首輪を全部外すために来たんだ!!」梶原が徳光に続いて言った。
「大ちゃんこれで私達助かる…」女は男に寄り掛かろうとした。
「ダメだ、たとえ首輪を外せたとしてもオレ達は絶対に外さない!」男はオレ達に向かって叫んだ。
< 225 / 358 >

この作品をシェア

pagetop