バトルロワイヤル
―保健室―
「よし、これで児玉の包帯は終わりやな!」横須賀は児玉をベットに寝かせて包帯で処置をした。
(…スゥ―…スゥ―…)児玉はベットの上で気持ち良さそうに寝ている。
「こっちもだいぶ落ち着いてきた!大丈夫か池野?」桜井は真弓の頭に手を当てて言った。
真弓のデコには氷が入った袋が乗せられていた。
真弓は熱射病で倒れたのだ。
「…ありがとう…。…桜井くん…。それよりこじゃまは大丈夫…?」真弓は自分よりも怪我を負った児玉を心配している。
「大丈夫やで池野さん。児玉は気持ち良さそうにぐっすり寝てるで!」横須賀が真弓が寝ているベットに近寄ってきた。
「…ふぅ。よかった…。」真弓は安心そうな顔をしたが、まだ疲れがきてしんどそうだ。
「…にしても池野は可愛いなぁ。向坂が惚れるのもわかる気がするぜ!!」桜井はベットに手をかけてにんまりした。
「ちょっと桜井、お前何してんねん!!」横須賀は言った。
「いいだろっ、ちょっとくらい!向坂だって胸を触ってたんだ。児玉も寝てるし誰も邪魔しねぇよ!」桜井は横須賀の裾をひっぱり真弓にいっそう近づいた。
「じゃあオレも…」横須賀も真弓のブラウスに手を伸ばした。
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