バトルロワイヤル
(ガラガラ…)
児玉のカーテンの方から窓があく音がした。
「あいつ窓から逃げる気かよ…」桜井は言った。
(ありがとうこじゃま…。こんな時に逃げるなんて当たり前だよね…。今までありがとう…)真弓は目をつむり涙を流した。
(ガラガラ)
次は窓がしめる音がした。
「ちゃんと窓を閉めてくれたんか!」桜井は鼻で笑った。
「桜井、あいつまだ逃げてないよ!!」横須賀はカーテンを指差した。
カーテンにははっきりと人影が写っていた。
「あいつまだ逃げてなかったんか…。まぁあそこからはなんもでけへんやろ、武器も全部崩れた図書館に置いてきてんから…」桜井は言った。
「…そうやな!」
(カチャ…)桜井と横須賀はついに自分のベルトを開け始めた。
「…それ以上続けてみろ…。お前の首が折れるぞ…」桜井の頬に冷や汗が伝った。
(まさか…)
「…こ、こじゃま…」真弓はベットの上で微笑んだ。
そこには桜井の首と頭に腕をしっかりセットした児玉がいた。
「桜井!!」横須賀は叫んだ。
「おい、待てよ、じゃああの人影はなんなんだよ」
冷や汗が流れる桜井の目の先には人影が写ったカーテンが見えていた。
「あれは死体だ…」
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