バトルロワイヤル
「し、死体?何でこんなとこに死体なんかがあるねん…?」桜井は体を震わしながら言った。
「真弓は知ってるけど、ここに初日に来たとき、有川って言う女子が男を弄んで殺して死体を外に捨ててたんや。」児玉は桜井の首をだんだん絞めていく。
「…ハァ…ハァ…。だからさっき窓を開けてたんか…。」
「あぁ。そうだ…。」
「じゃあ今あそこに写ってる人影は…」
「有川の死体だ…」
(ヤバい…桜井を早く助けないと…!)横須賀はベットから飛び降り自分のカバンを探り始めた。
「おい、横須賀!!」児玉は桜井の首を極限に締め、横須賀に向かって叫んだ。
「…やめろ…横須賀…」桜井はもうまともに声も出ない。
「クッ…。た、助けてくれ!!」横須賀は児玉に土下座をして命乞いを始めた。
「さっさと荷物を置いてこの学校から失せろォ!!」
『ヒ、ヒィィイィイィ!!』
児玉が手を離すと桜井と横須賀は一目散に窓から出ていった。
「…真弓…大丈夫か…、」児玉は息を切らしながら言った。
(ポタポタ…)
「こじゃま、血が出てる!」真弓は駆け寄った。
「大丈夫だ…。それより…、お前服を着ろ…」
真弓はまだ下着姿だった。
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