バトルロワイヤル
(ガラガラ…)
オレはRANルームを出た。
(コツコツコツ…)
校舎内にオレの足音だけが静かに谺する。
ふと見えるものと言えば壁に貼られたハッキングのポスターのみだ。
(さすがに残り8人ともなったら校舎におる人間はいないなぁ…)
(コツコツ…)
オレは気が付くうちに保健室の扉の前に来ていた。
(ガラガラ…)
扉には鍵が閉まっておらず、簡単にドアが開いた。
「あいつら危ないなぁ…。敵が来たらどうす…!!」オレは言葉を止めた。なぜならオレの目には驚くべき光景が写ってきたからだ。
(児玉と真弓が同じベットの上で寝ている…!?)
オレは動揺を隠せなかった。
「…んっ…あっ、亮ちゃん!!おはよう!!」真弓は目が覚めた。
「…お、おはよう…。」
「…どうした真弓ィ?…お、亮佑じゃねぇか!わざわざ心配して来てくれたんか?」児玉は起き上がってオレに向かって言った。

―児玉死ね―

オレの脳裏にふと怒りの言葉がよぎった。
「…大丈夫か亮佑?顔色悪いぞ?」児玉はオレに寄ってきた。
「あぁ。大丈夫や…。それよりお前こそ怪我大丈夫なんか?」
「あぁ。まぁ大丈夫や!桜井達のおかげで助かったわ!」児玉は笑った。
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