バトルロワイヤル
「オレ達を優勝させるため…?」白城の興奮が治まった。
「そうだ!!」
(コツコツ…)
オレ達8人はゆっくりと白城達に近づいた。
「お前達を優勝させてロシアでバスケをさしてやるよ。」徳光は言った。
「…でもなんでそんなことを私や大ちゃんのためにしてくれるの?」河村は上目遣いで言った。
「それはオレ達には別にロシア(むこう)に行ってもすることがない。それだったら目標のあるお前達に優勝してほしいんだ。」徳光は言った。
「でも…」
「おいお前、せっかく徳光やオレ達が優勝させてやるって言ってんだ。オレ達はバトルロワイヤルが終わった後、日本(ここ)に残って新しい日本を創るんだ。」梶原は何か言いたげな河村に言った。
「時間がないんだ。早くついて来てくれ…。」オレが手を伸ばすと白城はしっかりと握ってくれた。
「…じゃあRANルームに行くぞ!!」

―街―
「…ハァ…ハァ…」
「ここまで来ればもう大丈夫だろ。」
桜井と横須賀は学校を抜けて地元の街まで逃げてきた。
「…それにしても誰もおらんなぁ…。」桜井は横須賀に言った。
「そりゃ自分の子供がバトルロワイヤルに参加してるんだぜ…」
(…ゴゴゴゴゴゴゴッ…)
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