バトルロワイヤル
「なんだ!?この地響きは!?」
(ゴゴゴゴゴッ…)
2人は地響きが鳴るほうへ走った。
「…おい横須賀、あれ見てみろ…」電柱の影に2人は隠れ、桜井は横須賀に小さな声でささやいた。
「…あぁ。戦車だ…」
(ゴゴゴゴゴ…)
街の中で戦車が地響きを走っていた。よく見ると所々に軍服を着た銃を持った男がいる。
「…なんでこんなとこに軍がいるんだよ…?……!!」桜井が1人の軍人を見ていると、そいつは突然ゲームセンターの方へ走っていった。
「カウントDOWNになんで走っていったんや?」桜井が言ったカウントDOWNとは店の名前で、ここらでは有名なゲームセンターだ。
(バババッ…ドキュウン…)
突然中から銃声が聞こえた。
「!!」
「…おい、見ろ!!」
2人は何かに反応した。
それは1人の学生らしき人物が店の中から猛スピードで出てくるのを見たからだ。
「あの制服…、金髪…。天満橋6中か?…あっ!!」横須賀と桜井が見ていると中からまたさっきの軍人が出てきた。
(ババババッ…)
(ドサッ…)
学生は倒れた。
「…おい、なんで軍のやつらが学生を殺してんねん…」桜井と横須賀の顔に焦りが出た。
(ガッ)
桜井は急に肩を掴まれた。
< 252 / 358 >

この作品をシェア

pagetop