バトルロワイヤル
織田はおぼんに8つ湯呑みを乗せて持ってきた。
「織田、8つしかないけど、お前の分はいらんのか?」更家は言った。
「うん。私毎日部活で飲んでるから!」そう言ってみんなの前にお茶を配りはじめた。
(…クンクン…)児玉はお茶の匂いを嗅いだ。
「どうしたのこじゃま?早くのもうよ。」
(…バシャーン…)
児玉は自分の湯呑みを投げ割った。
「児玉さん何やってんスか!?」
「こじゃま何やってんの!?」
「みんなまだこのお茶を飲むな!!」児玉は立ち上がり叫んだ。
「…私がせっかくたてたお茶なのに…」
「…おい、織田とやら…」児玉は織田に近づいた。
「…これ“マスタラ”やろ…?」児玉はわけのわからないことを言いだした。
「…マスタラ?なんやそれ…?」更家は言った。
「…普段はインフルエンザの調合薬で2022年に化成堂が作った薬や。」
「…その薬がどうしたん?」
「…これは飲み薬やけどある時に事件が起こった。…それはお茶で飲んだことや…」
「…??」
「…これはお茶に入ってるカテキン成分と化学反応を起こして毒成分を作る…、だろ?」児玉は織田に聞いた。
「…あんたどうしてそれを?」
「オレの親は麻薬密輸者だぜ?」
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