バトルロワイヤル
「宮武…大丈夫だ。誰もお前を殺しやしない…。それより、お前が殺めた人達の分まで生きるんだ…。」児玉は梶原を押さえながら言った。
「…ありがとうございます。」宮武は涙を流した。
(…フッ…)
梶原の力が抜けたのか児玉は腕を放した。
(!!!!)
「オイ、今何時だ!?」オレは慌てて近くにいた佐井藤に聞いた。
「…え〜と、今は2時50分やで。…それがどうかしたん?」佐井藤は答えた。
「…!!!オイ、みんな早く運動場出てくれ、ちょっと見たいもんがあんねん!!」オレはその場を急いでRANルームから飛び出た。

(…ミーン、ミーン…)
運動場は想像以上に暑かった。その中でぽつりと2台のトラック荷台の口をポッカリ開けて置いてあった。
「…ハァハァ…、山川、見せたいもんってなんなん?」徳光は息をきらしながら聞いてきた。
「…これだよ!!」
オレは2台のトラックを指差した。
「亮ちゃん、これってただのトラックだよね…?」真由美は相変わらず児玉にくっついている。
「…ま、まぁ見とけばわかるわ。もうそろそろ3時やな…。」オレはトラックに目をやった。
「…3時…?」みんなはトラックに目をやった。
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