バトルロワイヤル
「やめろ、広瀬ェ!!」
(ダダッ)
広瀬は右手から血を流しながら青山に向かって走っていった。
「…私をどうする気…?」広瀬は青山の前につくと目線をあげて睨み付けた。
「…お前馬鹿だろ…」
(ペタッ…)
「…えっ!?さっき許してやるって…」
「…そんなの嘘に決まってんだろ!オレはその前まで優勝する気でいたんだぜ!」
(バンッ)
青山は広瀬を突き飛ばした。
「あばよ…哀れな女が…」
(ボゥウン…)
広瀬の背中が爆発した。
『広瀬エェエ!!』
(ドサッ)
「次はお前らだぜ…」
「この野郎よくも広瀬を…。うわあぁあぁぁあ!!」梶原はナイフを出して青山に切り掛かった。
「……3列目の後ろから4番目の畳…」青山はボソッとつぶやいた。
(……??……梶原が今いる畳は3列目の後ろから3番目…!!)
「梶原ァ!!それ以上前に進むなぁ!!」
「…えっ…?」
(ボフゥウゥン…)
梶原の足元の畳から勢い良く爆発した。
「…罠(トラップ)成功…。」青山はクスクスと笑った。
「き、貴様アァ!!」
「後はお前だけだぜ!さんねんせいさん!」
青山は自分が付けていた手袋をさらにキュッとしめた。
(…あの手袋はなんやねん!!?)
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