バトルロワイヤル
「…けどさっきも言ったでしょ…」
(…スタッ…)
青山は地面に置いた短銃を拾った。
(…こいつ…いつまでしゃべり続ける気や…!?)
「…爆弾が1つ足りないんだ。だから君はこの銃(トカレフ)で死んでもらうよ…」
(カチャッ)
青山は銃口を徳光に向けた。
(……まずい…!!)
(パンパァン…)

「………この野郎…、オレの真似をしてんじゃねぇえよ!!!」
「…ふぅ。危ねぇ危ねぇ、」
徳光はとっさに足元の畳を引き上げ銃弾を防いだ。
「…青山…知ってるか?オレはな、“理科研究部部長”なんだ。」
(…?!?)
「だから部員がどんどん減ってくこのゲームが恐かった。もともと男女1人1人しか生き残れないルールだ。部長と言ってもただの情けない人間でこのルールには耐えれなかった。アルコールランプのアルコールを全部飲んで自殺も考えた。……でもな、変わることができたんだ。そんなオレが…」
(ガサガサ…)
徳光は自分のカバンをあさりはじめた。
(…!?)
「それはな、このゲームで仲間が命はってくれてんだ!オレだけ逃げるわけにはいかねぇんだよぉお!!」
(…スッ…)
徳光はカバンからビンを出した。
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