バトルロワイヤル
「…なんやそのビンは?」
(シュッ…)
徳光はビンの先についたヒモを勢い良く畳にこすりつけた。
「…青山…、…これが何か教えたるわ…」徳光は眼鏡を光らせた。
「…なんやねん…?」
「これは…、…火炎ビンだ!!」
(ビュッ)
徳光は青山に向けてビンを投げた。
「この野郎!!」
(バリィイン)
青山がよけるとビンは地面で音を鳴らして砕け、火が吹き出した。
(ボォオォオ…)
「お前火事になって死にたいんかぁ!!?」
「大丈夫さ。この炎は一瞬しか燃えることができない。だから簡単に燃え移ることはない。それに…」
(ボォオォ……―)
徳光がそう言うと炎はすぐ消えた。
「この野郎…、特別だぁてめぇには爆弾を何個使ってでも爆弾で殺してやるわぁ!!」青山は徳光の火炎ビンで切れた。
「上等だぁあ!!」
(シュッ…ビュッ)
徳光はまた火炎ビンに火をつけて投げ付けた。
(ボオォォ…)
「こんな火ィただの脅しだろがぁ!?」
「…オレにはまだ武器がある。」
(…スッ…)
徳光はカバンからダイナマイトを出した。
「まだ火がついてる状態でこれを投げ込むとどぉなるかな?」徳光はダイナマイトを握ってにやりと笑った。
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