バトルロワイヤル
(………Zz…Zz…)
RANルームの中はオレと薬師寺と大野以外みんな深い眠りに入っていった。
「最後って…、お前にとって今日が何の最後かわからんけど明日はみんなにとって最後やぞ!!」オレは児玉の言うことを無視する大野にむかって叫んだ。
(カタッ……)
大野は手を止めた。
「ちょっと黙っててください!!時間がないんです!!……すいません、大きい声出して…」
「…この野郎…」オレはこぶしに力を入れた。
「落ち着いてください山川くん!!」薬師寺はパソコンから飛び出してオレのカタに腕を通した。
「…ちょっと疲れてるんですよ、大野も、山川くんも。だから山川くんはもう寝てください!!」薬師寺はオレに言った。
(…スッ)
自然と肩のちからが抜け、薬師寺の腕はほどけた。
「……わかった。オレはもう寝る。でも大野と薬師寺…、あんまし無理すんなよ…。お前ら…、特に大野は6日間ともろくに寝てないねんからな…。お前らはオレの“仲間”やねんからな…。…じゃあおやすみ…。」オレはその場で座り込み、眠りについた。
「…大野、続きをやるぞ!」
(カタカタ…)
薬師寺はまたパソコンについた。
「…おう。」
(……仲間かぁ…)
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