バトルロワイヤル
「…そうか。オレは後12くらいだ。高校と大学で各6ずつだ…。」
(カタカタカタ…)
「ちょっとさっきから6とか7とかその数字ってなんなの!?」真弓は2人に叫んだ。
「どうした真弓、大きい声だして?」オレは近寄った。
「…どうしたんだ?」
オレに合わせて、みんなは大野と薬師寺を囲むように集まった。
(…カタカタ)
「…どうせならもうみんなに説明しときましょう。」大野は手を止めた。
『………?』
「薬師寺は続けてくれ。……僕達は今全国の小学校から大学まで、全部の学校のパソコンにハッキングメールを送っています。つい2日ほど前から。」
「…ハッキングメール…?」
「2日前っつったら首輪が外れた日か?」オレは大野に聞いた。
「はい。メール内容はこうです。[首輪のハッキングコード“wb524”。この首輪を外すことができれば、ロシアに行くことを諦め、私達と新しい日本を創っていきましょう。僕達は大阪の都島第五中学校の生徒です。生徒17名は日本に残ることを決めました。]と、この内容のメールを全ての学校に送っています。現に今ハッキング完了人数は日本で36000人を突破しています。」
「だからお前ら徹夜で…?」
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