バトルロワイヤル

「国家権力かぁ…。確かに日本は平和主義第九条があった。でも今世界は第三次世界大戦を迎えようとしてたんだ。だから仕方がないんだよ。」
「…それで仕方なく拘束してるんか…。」
「まったく、やっと口を聞いたと思ったらろくなことをしゃべらんな。普通なら外にいる学生は即死だ。オレ達がお前達を生かしてるのはだな、そのブラウスに浴びた返り血、手に持っていた武器、それと背負っていたカバンだ…」
（ガーーー…）
男がポケットから出したリモコンのようなボタンを押すと大きなスクリーンが降りてきた。
「…このスクリーンではな、大阪のあらゆる小中高大学の学校の生徒の首輪に仕掛けられたセンサーにより死亡者数等がわかるようになってるんだ。」男がボタンを続け様に押すと棒グラフが出てきた。
「これはお前の学校の死亡者数をグラフで日にちに合わせて作ったものだ。」
「…それがどぉした。」
（…まさかこいつら…）
「確かに日によって死亡者の数はまちまちだが、どうして5日目の朝に30人近いものの首輪の数が減っているんだろうかねぇ」
（こいつらやっぱりハッキングを見抜いていたんか…！？）