バトルロワイヤル
「…何謝ってんの横須賀?」児玉は恐る恐る聞いてみた。
「オレ達軍の捕虜で捕まっちまったんだ…。ゴメン!!」横須賀は泣いている。
(……?…オレ達?)
「横須賀、お前桜井はどうした?」
「…桜井は殺されたんだ…」
(…!!?)
「そんな…馬鹿な…、なんでなんだよ!?」
「ゴメン、本当にゴメン!!」
「お前謝ってばっかじゃなくてちゃんと話せ…」
「…そいつは裏切ったんだ…。自分の命を守るために全てをオレ達に言ったんだ。」椅子に座っていた男が口を挟んだ。
「…どういうことだ…横須賀…?」
「…実はオレと桜井が捕虜になってここに来るまでは桜井は生きてたんだ…。でも桜井はバトルロワイヤルをやめさせるために最後まで抗議を続けてオレの目の前で…。…んでそれが恐くなってしゃべっちまったんだ…、ハッキングのこともここに来てバトルロワイヤルを止めにくるやつが現われることも…。ゴメン!!ゴメン!!ゴメン!!」横須賀は土下座をして泣き謝った。
(グッ…)
「ぐあっ…」
ひね上げる児玉の力が強くなった。
「だからね君たちの思わく通りにはいかないんだよ!!」椅子に座っている男は鼻で笑った。
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